天井高さ6.5m。棟木2本に登り梁を交互に架けた美しい構造の礼拝堂。
開かれた教会を象徴する、通りに面した大きな開口部が印象的です。
教会を設計するにあたり牧師や教会員の方々と話をする中、皆さまの温もり深い想いに触れ、その気持ちを余すことなく受け止めることに注力したことを覚えています。
設計では温もり深い想いを地域の方々へも伝わるよう、通りがかった方が「どんな建物かしら? 入ってみたいな」と、つい想ってしまう教会を目指しました。
教会正面に大きな窓を設け、集会室兼食事スペースから奥にある礼拝堂が見通せるような直線的配置としています。道からは礼拝堂に掲げられているステンドグラスに映し出された十字架を見ることができます。
礼拝堂は棟木を長手方向に2本配置し、そこへ掛かる登り梁が交互に棟木にかかる「支点桁構法」の一種を採用し、デザイン性豊かな木でできた空間をアピールしています。礼拝で使う椅子と相まって、美しい場所で礼拝を守ることが出来ます。
耐震を強化するため、CLTと呼ばれる資材を使い、木造でも大空間を作っています。
天井が高く、大空間で不満の多い「寒さ」対策として、エアコンによる床暖房を採用しています。