
「ふれんず」は、医療的ケアが必要なお子様やそのご家族が昼夜を問わず安心して過ごせることを目的に、「児童発達支援・放課後等デイサービス」「生活介護」「診療所」「医療型短期入所」「訪問系サービス拠点」といった機能を備え、ご家族が安心して休息や就労の時間が持てるよう支援します。2000年の東海豪雨で甚大な被害を受けた地域に、防災をキーワードとした新たな拠点として建設され、災害時に誰一人取り残されない、地域一体となった防災モデルを目指しています。












建てられた背景
医療的ケアが必要なお子様とそのご家族が、昼夜を問わず安心して過ごせる居場所をつくりたいそんな強い想いから始まったプロジェクトです。
この取り組みには、利用者ご家族をはじめ、スタッフ、地域防災ボランティア団体、災害支援団体、地元企業など、多様な立場の方々が参加しました。複数回の会議を重ねる中で、施設の方向性や基本設計が形づくられていきました。 福祉と医療サービスを提供する拠点でありながら、地域の防災拠点としても使用する建物。利用者だけでなく、ご家族やスタッフここに携わる方々が安心安全に過ごせる居場所づくりを目指しました。
設計ポイント
2階建ての複合施設となっており、1階に児童発達支援・放課後等デイサービスと生活介護の日中支援の場を、2階に医療方短期入所、診療所、訪問系サービス拠点を配置しています。
浸水対策として1階の階高を4.5mと高く設定したため、階段の段数が一般住宅の1.5倍になりましたが、利用時の心理的な負軽減のため、階段を虹色のカラフルなデザインにし、上り下りを楽しめるように工夫しました。
また、阿部建設が大切にする「回遊動線」などの設計思想が随所に活かされており、利用者やスタッフが自然に使いやすい空間設計となっています。